伊織には2歳下の妹の静花がいます。静花が小学校5年生の時、伊織はイギリスに留学したため、静花はほぼ一人っ子のように過ごしました。静花は小学校を卒業した後、バスケットをするするため、静岡の東海大学付属中学校に進学すると、高校まで6年間はバスケ一色の生活を送りました。部活を引退し、大学への進学をを迎えた時、東海大学ハワイ校があることを知り、そこに進学したいと言いだしました。兄の伊織が海外に留学していた影響は大きく、自分も留学を経験したいと思っていたようでした。東海大学ハワイ校は、アメリカの短大に当たりますが、そこに進学できるのはラッキーなことでした。まずは高校の卒業式前の期間に一月ほどの短期留学体験ができるシステムだったので、申し込みは即決でした。ハワイ校の特徴は学生の多くが日本人だという事。伊織の留学の時と違い、手続きや入学後の生活についても学校がすべてケアしてくれるという安心感がありました。初めの短期留学では、全国の東海系列の高校からの学生の参加がありましたが、その中の多くが一旦日本に戻ったあと、正式に入学していきました。ほとんどの学生は、大学の建物の中にある寮の部屋での生活になりましたが、部屋は3人から4人の日本人で、授業中は勿論日本語禁止でしたが、部屋では日本人同士、ストレスは少なかったようです。校舎が位置するのは、歩いてアラモアナにも行けるような場所で、送り出す私にとっても夢のような環境で、静花のハワイ留学が始まったのでした。                                                    ~~~~~静花のハワイ校での生活についてはまた次回