ネイティブが会話で使う『be動詞』 Ⅱ ~動詞のコアイメージ~

前回までのお話で、
進行形でbeを使うことは皆さん理解できたと思います。

さてここで、
受動態はどうなんだろう、と
気になる方もいるのではないでしょうか。

The letter was written by John.
➡その手紙はジョンによって書かれました。

この「written by John」は過去分詞です。
「ジョンによって書かれた」
という完了した状態を表しています。

過去分詞は、何かがすでに行われたこと、
つまり手紙が書かれたという事実を伝えていますね。

この過去分詞と一緒に使われているのが、
was という be 動詞 です。

この be 動詞 は
「手紙が書かれた状態にある」
ということを表現しています。

つまり、手紙はすでに書かれた状態で、
その結果として
「書かれたまま存在している」ことを意味します。

「The letter was written by John」は、

手紙がジョンによって書かれたことを伝え、
その状態(書かれた状態)が存在している
という意味を持っています。
ここでの be 動詞 (was)は、
その完了した状態を示すために使われている
というわけですね。

このように受動態は
「過去の完了した状態」を表現するものである
ということが分かりましたが、
be 動詞 は過去だけでなく、
未来の状態も表現できます。
たとえば、未来の自分の存在を表すためにも
be 動詞 は使われます。

映画「ターミネーター」の有名なセリフ

「I’ll be back」

を思い出してください。

日本人だと、
「すぐに戻る」というニュアンスを強調したくて
I’ll be back soon. と言うことがありますね。

これは「私はすぐに戻ります」という意味です。

Back は「戻った状態」を表しています。
つまり、「元の場所にいる」という状態です。
I’ll be は
「私はその状態に存在するだろう」
という意味です。

つまり、未来に「戻った状態」にいること
を表しています。

soon が付いた場合は、
「すぐに」という時間的な意味が加わり、
「すぐに戻った状態になるだろう」
という意味になりますね。

「I’ll be back soon」は
「すぐに戻った状態に自分がいるだろう」
という意味を表しているのです。

【練習】
1. ケーキ、子供たちに食べられちゃったみたい。。

2. あの家、1990年に建てられてるんだって。

3. その手紙、昨日もう送っちゃったわよ。

4. その映画、スピルバーグが監督したんだってさ。

5. その本、有名な作家が書いたんだよね。

6. 夜8時にはそこにいるから、待っててね。

7. 彼女、すぐに戻ってくるって。

8. 来年には、彼がチームリーダーになると思うよ。

9. 明日は、私たち公園で会う予定だよ。

10. 来週の今頃、彼らは日本に向かって飛んでる頃かな。

【解答例】

1. ケーキ、子供たちに食べられちゃったみたい。。
The cake was eaten by the children.

2. あの家、1990年に建てられてるんだって。
The house was built in 1990.

3. その手紙、昨日もう送っちゃったわよ。
The letter was sent yesterday.
*本来は「I」を主語に数rのが自然ですが
受動態の練習のために「The letter was sent」
という形になっています。

4. その映画、スピルバーグが監督したんだってさ。
The movie was directed by Spielberg.

5. その本、有名な作家が書いたんだよね。
The book was written by a famous author.

6. 夜8時にはそこにいるから、待っててね。
I will be there at 8 p.m.

7. 彼女、すぐに戻ってくるって。
She will be back soon.

8. 来年には、彼がチームリーダーになると思うよ。
By next year, he will be the team leader.

9. 明日は、私たち公園で会う予定だよ。
We will be meeting at the park tomorrow.

10. 来週の今頃彼らは日本に向かって飛んでるかな。
This time next week, they will be flying to Japan.

~受動態、過去を使って未来へ戻る💩💩~

by ドリルイングリッシュ