過去分詞の「have」~動詞のコアイメージ~

これまでのブログで、
haveの『一緒にいる、くっついている状態』について
お話ししてきましたね。

もしかしたら、英語を勉強している方の中には、
こんな疑問を持った人もいるかもしれません。

たとえば、have toの『〜しなければならない』とか、
have + 過去分詞で使う現在完了形って、
haveのコアイメージとどう関係しているんだろう?
って思ったこと、ありませんか?

まずは現在完了形からみてみましょう。

よく学校で習った『継続』『経験』『完了・結果』
という、3つの使い方、覚えてますよね。

でも、実はネイティブは
そんなふうに細かく考えていません。

彼らは、haveがもともと持っている
『一緒にいる』、という感覚を使って、
自然に使っているんです。

たとえば、

I have been to Japan twice.
➡私は2度日本に行ったことがある

という文。

学校では『経験』の用法って習いましたが、
ここでもhaveのコアイメージを使って理解できます。

I’ve=私はその状況と一緒にいる

後半のbeen to Japan twice
=日本に2度行ったことがあると
いう状況が、
過去から今までつながっている。
つまり、
日本に2度行った経験を今も抱えている
ということなんです。

こう考えると、
『現在完了形がなぜhaveを使うのか』が
少しクリアになりませんか?

前回、説明したように、have toについても
haveの『一緒にいる』感覚で理解できましたね。

I have to wake up early tomorrow.
私は明日早く起きなければならない

という文は、『早起きする』という状況と、
I have=私はその状況と一緒にいる
という感覚があるんですね。

have toは義務や必要性と『一緒にいる』
という感じを表していて、
それが『~しなければならない』という意味になるんです。

どうですか?
こうやってhaveのコアイメージを理解すると、
文法もずっと簡単に感じませんか?

もちろん、文法的にはhave toは
助動詞的な役割を持っていて、
現在完了形とは少し違いますが、
haveの『一緒にいる』、という感覚を覚えておくと、
どんな場面でも理解しやすくなるんです。
このイメージをぜひ使って、
これからの英語学習を楽しんでくださいね!

【練習】

日本語を英語で言ってください。

1.彼女、まだ宿題終わってないのよ。

2.私たち、ここに5年住んでるの。

3.彼はニューヨークに3回行ったことあるよ。

4.今日、もうコーヒー3杯も飲んだよ。

5.彼らはまだそのニュース聞いてない。

6.富士山にまだ一度も登ったことないんだ。

7.私たち、ちょうど夕飯食べ終わったところよ。

8.彼は最近新しい趣味を始めたよ。

9.今日はずっと忙しかったよ。

10.彼女は今週2回も映画を見に行ったよ。

【解答例】

1.彼女、まだ宿題終わってないのよ。
She hasn’t finished her homework yet.

2.私たち、ここに5年住んでるの。
We have lived here for five years.

3.彼はニューヨークに3回行ったことあるよ。
He has been to New York three times.

4.今日、もうコーヒー3杯も飲んだよ。
I have already had three cups of coffee today.

5.彼らはまだそのニュース聞いてない。
They haven’t heard the news yet.

6.富士山にまだ一度も登ったことないんだ。
I have never climbed Mt. Fuji.

7.私たち、ちょうど夕飯食べ終わったところよ。
We have just finished dinner.

8.彼は最近新しい趣味を始めたよ。
He has recently started a new hobby.

9.今日はずっと忙しかったよ。
I have been busy all day.

10.彼女は今週2回も映画を見に行ったよ。
She has gone to the movies twice this week.

~ 経験を、 今も抱えてhaveの中 💩💩~

by ドリルイングリッシュ