ネイティブが会話で使う動詞「do」〜動詞のコアイメージ〜
ネイティブが会話で使う動詞「do」のお話です。
「えっ? doって“~する”でしょ?」って思う方、
きっと多いですよね。
確かに、英語の「do」は日本語の「する」と同じように、
いろんな名詞と結びついて、
幅広い意味を持っています。
「勉強する」「洗濯する」「引越しする」など、
日本語の「する」が何かを行う動作を表すのと、
すごく似ていますよね。
実は、この「する」っていう日本語も、
英語の「do」と同じくらい、とっても大切なコア単語なんです。
英語の「do」=「~する」だけじゃない
では、英語の「do」は
本当に日本語の「する」と同じく「~する」って意味で合っているのでしょうか?
もちろん合っているんですけど、
実はもっと深い意味があるんですよ。
みなさんも、疑問文で「Do you~?」って始まったり、
否定文で「do not」を使ったりするのを見たことがありますよね。
でも、どうして疑問文や否定文で「do」を使うのか、
不思議に思ったことはありませんか?
その答えを教えてくれるのが「do」のコアイメージなんです。
さっそく、「do」のコアイメージを見てみましょう。
「do」のコアイメージ=自発的に何かをする
「do」のコアイメージは、自発的に何かをすることなんです。
ここで大事なのは「自発的」っていうことですね。
英語の「do」には、「自ら進んで行動する」という感覚があるんです。
すごく力強い動詞なんですよ。
では、この「自発的にする」というイメージが、
どんな風に使われているのか、具体例を見てみましょうね。
例文で見る「do」の使い方
You must do your homework.
(あなたは宿題をしなければいけません。)
これはわかりやすい例文ですよね。
英語では「do homework」、
日本語でも「宿題をする」って言います。
この「do」は名詞と一緒に使われていますが、
英語の場合は「自発的に宿題に取り組む」
という感覚が加わっているんです。
Do it by yourself.
(自分自身でやりなさい。)
この表現は、DIY(Do It Yourself)でよく聞きますよね。
「自分の力で、自発的にやる」という意味が
「do」に込められています。
Anything will do.
(何でも大丈夫です。)
この例文も、ただ訳だけにとらわれないでくださいね。
「どんなものでも自発的にやるだろう」という感覚から、
「何でも大丈夫」という意味になったんです。
ここまでで、
「do」がただの「~する」ではなくて、
自発的に何かをするっていうイメージがあることが少しわかってきたんじゃないかなと思います。
これを頭に置いておくと、グッとスムーズに「do」が使えるようになるんですね。
【練習】
下の日本文を英文で言ってください。
「do」を使って自発的な動作を表現してください。
1.宿題、ちゃんとやらなきゃいけないよ
2.洗濯、自分でやってね
3.どんな解決策でもいいよ
4.今日は書類を整理するね
5.今朝、運動したよ
6.何でもいいよ
7.簡単なことから始めてね
8.どんな時間でも大丈夫だよ
9.何でもやってみてね
10.プロジェクト、自分で取り組んでね
【解答例】
1.宿題、ちゃんとやらなきゃいけないよ
You must do your homework.
2.洗濯、自分でやってね
Do the laundry by yourself.
3.どんな解決策でもいいよ
Any solution will do.
4.今日は書類を整理するね
I’ll do the paperwork today.
5.今朝、運動したよ
I did some exercise this morning.
6.何でもいいよ
Anything will do.
7.簡単なことから始めてね
Start by doing something simple.
8.どんな時間でも大丈夫だよ
Any time will do.
9.何でもやってみてね
Do anything you’d like to try.
10.プロジェクト、自分で取り組んでね
Do the project by yourself.
~ 自らを、動かす力「do」で言う 👣👣~
