ネイティブが会話で使う「get」~動詞のコアイメージ~
今回は、「get」についてのお話です。
この「get」。
学生の頃、早い段階で教わっていたかもしれませんが、
この単語は少し「クセもの」なんです。
学校では「get=手に入れる」とか、
「ゲットする」なんて教えられていた方もいるかもしれませんね。
でも、実は「get」はそんな単純な単語じゃありません☝️
これまでに出てきたbe、do、haveと並ぶ、
まるでスマホアプリで言う
「スーパーツール」みたいな存在なんです。
どんなタスクも一人でこなしてしまう、
万能アプリみたいなものなんです👏
まずは、いくつか例文を見てみましょう。
♡ 手紙を受け取りました
➡I got your mail.
♡ わかりました
➡I got it.
♡ 図書館でこの本を借りました
➡I got this book at the library.
♡ 名前を聞き取れませんでした
➡I didn’t get your name.
♡ 苗字を教えてもらえますか?
➡Can I get your last name?
これ全部、「get」を使っています。
でも、日本語訳を見てみると
「受け取る」「わかる」「借りる」「聞き取る」「教える」と、
それぞれ違った意味で使われているんですね。
日本語に忠実に訳すなら、
それぞれ別の単語を使うところですが、
英語では「get」ひとつでできちゃうんです。
これが「get」のすごさなんです😲😲
どうして「get」がこんなにオールマイティに使えるのかというと、
実はネイティブの頭の中には
下のイラストのような「くっつこうとする動作」、
あるいは「くっついて、haveやbeの状態になる」
というイメージがあるからなんです。
例えば、
♡ お腹がすく
➡I get hungry.
♡ お腹がすいている
➡I am hungry.
「get」と「be」の違い、少しわかってきたでしょうか?
「I get hungry」は、
お腹がすいていない状態から、
何らかの作用でお腹がすく状態になることを表しています。
つまり、I get hungryの結果として、
I am hungryという状態になるんですね。
もう一つ例を挙げると、
♡ 新しい車を手に入れる → I get a new car.
♡ 車を持っている → I have a car.
「I get a new car.」は、
車を持っていない状態から
「車を手に入れる」という動作が起こり、
結果として「I have a car.」という状態になります。
このように、
「くっついて、haveやbeの状態になる」
という感覚を覚えておくと、
getを使ったフレーズも理解しやすくなります。
例えば、
♡ 乗り越える、克服する
➡get over
「overの状態に『くっつく』ことで、
『克服する』という意味になりますね!」
このように、「get」もbe、have、doに並ぶ重要な動詞です。
このイメージをしっかり掴んで、
ぜひ会話の中で活かしてくださいね🤗🤗
【練習】
次の日本語のフレーズをgetを使って英語にしてみましょう。
1.もうすぐ暗くなりそうだね
2.彼が言いたいこと、わかったよ
3.風邪をひいたみたい。
4.新しいスマホ手に入れたよ
5.ちょっと待ってね、今行くから
6.今の話、わかった?
7.彼女からメッセージきたよ
8.仕事終わったらすぐ帰るね
9.なんかお腹すいてきた
10.ちょっと疲れてきたな
【解答例】
1.もうすぐ暗くなりそうだね
➡It’s going to get dark soon.
2.彼が言いたいこと、わかったよ
➡I got what he meant.
3.風邪をひいたみたい。
➡I think I got a cold.
4.新しいスマホ手に入れたよ
➡I got a new smartphone.
5.ちょっと待ってね、今行くから
➡Hold on, I’m getting there.
6.今の話、わかった?
➡Did you get it?
7.彼女からメッセージきたよ
➡I got a message from her.
8.仕事終わったらすぐ帰るね
➡I’ll get home as soon as I finish work.
9.なんかお腹すいてきた
➡I’m getting hungry.
10.ちょっと疲れてきたな
➡I’m getting a bit tired.
