ネイティブが会話で使う「say」~動詞のコアイメージ~
ネイティブがよく使う「say」「tell」「talk」「speak」についてのお話しです。
日本語訳にすると、いやいや、全部「言う」でしょ?っていうふうに思ってしまいがちですよね。
皆さんはこの4つの動詞の使い方、感覚的に理解できてるでしょうか。
say, tell, speak, talkの4つの動詞は、
使う場面によってまったく違って、ネイティブは絶妙に使い分けをしています。
もちろん子供でさえも、自然にやっているのです。
なぜそんなことができるのか、というと、それは、彼らが暗記しているわけではなく、
それぞれの言葉に合った「感覚」を持っているからなんです。
だから、私たちもその「感覚」を身につけることが大切なんですね。
今回は、ネイティブが会話で使う「say」について、みていきましょう。
「say」といえば、写真を撮るときの「Say cheese!」を思い浮かべる方もいるかもしれませんね。
このフレーズは「チーズと言ってね」という意味で、写真を撮る瞬間に使われます。
「say」はこのように特定の「セリフ」に焦点を当てる動詞なんです。
「say」のコアイメージは、「何を言うか」というセリフそのものにあります。
話す行為そのものよりも、「どんな言葉を発したか」に意識が向く動詞なんですね。
たとえば:
Please say hello to John.
「ジョンに『よろしく』とお伝えください」
ここでは「hello」というセリフそのものが大事なんです。
Did you say something?
「何か言った?」
ここでも「何か」というセリフの中身に注目している感じです。
「say」って、相手がはっきりしていなくても成り立つことが多いのが特徴なんです。「何を言うか」がポイントなので、誰に言うのかが明確でなくても自然に使えますよね。
また、会話の中でセリフを補足するように複文になることもよくあります。
I just have to say that I’ll be late for an hour.
「1時間遅れるって伝えなきゃ」
具体的なセリフが含まれていますね。
I’m sorry to say that I can’t attend the meeting.
「ごめんなさい、会議には出席できません」
こちらも「セリフ付き」の表現です。
「say」はセリフそのものが具体的だとよりしっくりくる動詞です。
「話す」という行為よりも、言葉の中身を意識して使ってみる、ということがポイントです☺️☺️
【練習】
下の日本語を英語で言ってください。
1. 「え、なんか言った?」
2. 「お母さんによろしくって伝えてね。」
3. 「ちょっとお礼を言いたかっただけだよ。」
4. 「彼、パーティーについて何て言ってた?」
5. 「彼女、遅れるって言ってたよ。」
6. 「このケーキ、ほんとに美味しいって言うしかないわね!」
7. 「もう一回言ってくれる?」
8. 「明日雨降るって言っていたわよ。」
9. 「そんなこと言わないでよ。」
10. 「ごめん、言いにくいんだけど、旅行には行けないの。」
【解答例】
1. 「え、なんか言った?」
Did you say something?
2. 「お母さんによろしくって伝えてね。」
Please say hello to your mom for me.
3. 「ちょっとお礼を言いたかっただけだよ。」
I just wanted to say thank you.
4. 「彼、パーティーについて何て言ってた?」
What did he say about the party?
5. 「彼女、遅れるって言ってたよ。」
She said she’ll be late.
6. 「このケーキ、ほんとに美味しいって言うしかないわね!」
I have to say, this cake is amazing!
7. 「もう一回言ってくれる?」
Can you say it again, please?
8. 「明日雨降るって言っていたわよ。」
They say it’ll rain tomorrow.
9. 「そんなこと言わないでよ。」
Don’t say things like that.
10. 「ごめん、言いにくいんだけど、旅行には行けないの。」
I’m sorry to say this, but I can’t join the trip.
~ 焦点は、セリフの内容sayで言う👌👌~