ネイティブが会話で使う 「put」~動詞のコアイメージ~
今回は、「put」についてのお話です📚
「put」と聞いて、真っ先に「置く」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
確かに学校英語では、「put=置く」と教わりますよね。
その結果、物を物理的に置く場面だけで使う単語だと勘違いしてしまいがちです。
でも、実は「put」にはもっと深い本質があるんです☝️
それが
「物体を動かす行為そのもの」。
𝓪 𝓫 𝓬 𝓭 𝓮 𝓯 𝓰 𝓱 𝓲 𝓳 𝓴 𝓵 𝓶 𝓷 𝓸 𝓹
≪「put」のコアイメージ≫
「put」のコアイメージは、
**「何かを動かして、特定の場所や状態に置く」**という感覚です。
例えば、花瓶を手に取り、棚に置く動作。
この「動かして、新しい場所に置く」一連の行為が「put」です。
これを理解していれば、次のような例文も自然に理解できます。
例文:
1. I put the vase on the sideboard.
→「花瓶をサイドボードの上に置きました。」
🌵 花瓶を手に取り、特定の場所(サイドボード)に移動させて置いた動作を表現しています。
2. Please put your name at the bottom of the list.
→「名簿の下にあなたの名前を書いてください。」
🌵 名前を書く行為を「名簿の中で名前を動かす」と捉える表現です。
𝓪 𝓫 𝓬 𝓭 𝓮 𝓯 𝓰 𝓱 𝓲 𝓳 𝓴 𝓵 𝓶 𝓷 𝓸 𝓹
≪「put」と前置詞・副詞のセット≫
実際の会話では、「put」単体で使うことは少なく、
前置詞や副詞とセットで使うことが多いです。
これが句動詞としての「put」の使い方です。
1. put on(着る)
例文:You should put on your raincoat.
→「レインコートを着た方がいいですよ。」
🌵 物理的に服を身に付ける動作を「put on」で表現。
2. put off(延期する)
例文:We need to put off the wedding.
→「結婚式を延期する必要があります。」
🌵 イベントを先延ばしにする感覚を「put off」で表現。
𝓪 𝓫 𝓬 𝓭 𝓮 𝓯 𝓰 𝓱 𝓲 𝓳 𝓴 𝓵 𝓶 𝓷 𝓸 𝓹
≪その他の例文≫
3. Put your hands up.
→「手を挙げてください。」
🌵 手を上に動かす行為を表現。
4. Let’s put it behind us.
→「それを水に流しましょう。」
🌵 問題や過去の出来事を心の中で「後ろに置く」イメージ。
5. Put yourself in my shoes.
→「私の立場になって考えてみて。」
🌵 自分を別の立場に「置き換える」感覚。
𝓪 𝓫 𝓬 𝓭 𝓮 𝓯 𝓰 𝓱 𝓲 𝓳 𝓴 𝓵 𝓶 𝓷 𝓸 𝓹
≪ まとめのエッセンス 🌵 「put」の魅力 ≫
「put」のコアイメージは、
「物体や状態を動かして、新しい場所や状態に置く」という感覚です。
物理的な動作だけでなく、
状態や感情の変化を表現する場面でも大活躍します。
ぜひ会話の中で意識的に使ってみてください😊
【 練習 】
下の日本文を英語で言ってみましょう!
「put」のコアイメージを意識して考えてみてください📚
1. 手を挙げてください。
2. それを後ろに置きましょうね。
3. 私の立場になって考えてみてよ。
4. ランチにテーブルの上にお皿を置いたわよ。
5. 電気を消してください。
6. 彼の提案を考慮に入れるべきだよ。
7. ペンを机の上に置いてください。
8. 彼女はバッグを床に置いたの。
9. 宿題はあとで片付けようよ。
10. 帽子をかぶって外に出なさいよ。
【 解答例 】
1. 手を挙げてください。
→ Put your hands up.
🌵 手を上に動かす行為を表現しています。
2. それを後ろに置きましょうね。
→ Let’s put it behind us.
🌵 問題や過去の出来事を心の中で「後ろに置く」イメージです。
3. 私の立場になって考えてみてよ。
→ Put yourself in my shoes.
🌵 自分を別の立場に「置き換える」感覚を表現しています。
4. ランチにテーブルの上にお皿を置いたわよ。
→ I put the plates on the table for lunch.
🌵 物を特定の場所に置く動作を表現。
5. 電気を消してください。
→ Please put out the light.
🌵 光を「外に出す」、つまり消す感覚です。
6. 彼の提案を考慮に入れるべきだよ。
→ We should put his suggestion into consideration.
🌵 提案を心や頭の中に「置く」イメージです。
7. ペンを机の上に置いてください。
→ Put the pen on the desk, please.
🌵 具体的な物体を特定の場所に置く行為。
8. 彼女はバッグを床に置いたの。
→ She put her bag on the floor.
🌵 バッグを持っていた位置から床に「置く」行動を表現。
9. 宿題はあとで片付けようよ。
→ Let’s put off the homework for later.
🌵 「put off」で予定を後回しにする感覚。
10. 帽子をかぶって外に出なさいよ。
→ Put on your hat and go outside.
🌵 帽子を頭に「置く」動作を「put on」で表現しています。
「put」は物理的な動きから比喩的な使い方まで、幅広い場面で使えます。
コアイメージを意識してどんどん練習してみてください! 😊
~ 移動させ、置く動作こそ「put」の本質 ~