ネイティブが会話で使う 「let」 ~動詞のコアイメージ~
今回は「let」についてのお話です📚
皆さん、「let」と聞いてまず思い浮かぶのは「~させる」という日本語訳ではないでしょうか?
確かに学校ではそう教わりましたよね。
ただ、ここでふと思い出すのが、「make」との違い。
以前お話ししたように、
「make」は状況をくねくねこねくり回して作り出すイメージでした。
つまり、強制的な感じがありましたね。
一方で、「let」はその真逆なんです!
≪「let」のコアイメージ≫
「let」のコアイメージは、
**「自由にさせてあげる」**という感覚です。
下のイラストのイメージを思い浮かべてください。
「女性が犬の首輪を外し、自由に走らせている」
このように、何かを解放し、そのまま好きなようにさせる感覚が「let」の本質なんです。
≪「let」の使い方≫
このイメージがわかると、次のようなフレーズも納得できます。
たとえば、皆さんが学校で一度は習った「Let’s go」。
これ、先生に「let us」の省略だと教わった記憶、ありませんか?
でも、どうして「一緒に行こう」という意味になるんでしょう?
ここで「let」の自由にする感覚を思い出してみましょう。
「Let us」というのは、
「私たちを自由にさせて」という意味合いなんです。
つまり、お互いを縛るものから解放されて、一緒に何かをしよう、という提案の表現なんですね。
≪「let」の派生的な使い方≫
さらに「let」の解放する感覚は、許可や同意のニュアンスに派生します。
例文:
1. Let me pay here.
→「ここは私に払わせて。」
🌵 相手に自由を与えながら、こちらの意図を伝える丁寧な表現です。
2. Just let it go.
→「もう放っておきましょう。」
🌵 手綱を外して、状況をそのままに任せるニュアンスが伝わります。
3. Let it be.
→「そのままにしておこう。」
🌵 状況をありのままに受け入れる、解放の感覚を表現した言葉です。
この感覚がわかれば、「let」を使ったフレーズの意味がより自然に理解できるようになりますよ!
≪ 「let」のまとめ ~エッセンス~🌵 ≫
「let」の本質は、自由にさせてあげること。
その解放感をイメージするだけで、ネイティブらしい使い方がどんどん身につきます。
ぜひ日常会話で「let」を積極的に使ってみてくださいね! 😉
~ 五七五 ~
解き放ち、自由にさせる「let」の力
【 練習 】
下の日本語を英語で言ってみましょう!
「let」を使った解放や許可のニュアンスを意識してくださいね!
1. 私に説明させてください。
2. 彼を自由にさせてあげてよ。
3. 今はもうそのままにしておこう。
4. お互いを信じてみようよ。
5. 彼女に自分で選ばせてみましょう。
6. 子供たちを遊ばせてあげましょう。
7. これを手伝わせてください。
8. その箱をテーブルの上に置かせて。
9. 今回は彼に決めさせてあげよう。
10. 彼を話させてあげてくださいよ。
【 解答例 】
1. 私に説明させてください。
→ Let me explain.
🌵 解放のニュアンスで「私にやらせて!」という感じを表現しています。
2. 彼を自由にさせてあげてよ。
→ Let him be.
🌵 そのままの状態でいさせる、という解放的なニュアンス。
3. 今はもうそのままにしておこう。
→ Just let it be.
🌵 状況をそのまま受け入れて放置するニュアンス。
4. お互いを信じてみようよ。
→ Let’s trust each other.
🌵 一緒に自由に信じてみようという提案の表現です。
5. 彼女に自分で選ばせてみましょう。
→ Let her choose for herself.
🌵 自由に選ぶ権利を与えるイメージ。
6. 子供たちを遊ばせてあげましょう。
→ Let the kids play.
🌵 子供たちに自由を与えて遊ばせるニュアンス。
7. これを手伝わせてください。
→ Let me help with this.
🌵 自分に手伝わせて、という許可の感覚を伝えます。
8. その箱をテーブルの上に置かせて。
→ Let me put the box on the table.
🌵 動作を許可してもらう場面にぴったり。
9. 今回は彼に決めさせてあげよう。
→ Let him decide this time.
🌵 自由に決定させる解放感を伝える表現。
10. 彼を話させてあげてくださいよ。
→ Let him speak.
🌵 発言の自由を与えるニュアンスが込められています。
「let」は使えば使うほど馴染む動詞です!
日常会話でもぜひ活用してみてください😊
~ 解き放ち、自由にさせる「let」の力 🐶🐶~