Column【 初心者はネイティブ講師?それとも日本人講師?どちらが向いてる? 】
それぞれのメリット、デメリットと、お勧めの受講法

  • はじめに

    「英会話でネイティブレベルを目指す!」

    それは、とても素晴らしい目標ですね。

    「だからこそ、オンライン英会話はネイティブの講師しか考えられない」
    そう考える方もいらっしゃるかもしれません。

    でも、本当にそれが最良の方法なのでしょうか?

    英語学習に強い意志を持つ皆さんに、ネイティブ講師とオンライン英会話について改めて考える機会になればと思っています。

    どうぞ最後までごゆっくりとお読みください。

  • 目次

    【1】ネイティブ講師から英語を学ぶメリット・デメリット

    1)ネイティブ講師から学ぶ3つのメリット
    1.ネイティブの正確な発音で学べる
    2.ネイティブの持つ多様な語彙・フレーズを学べる
    3.常に変化する言語を見落としなく学べる

    2)ネイティブ講師から学ぶ3つのデメリット
    1.ネイティブでもそれぞれ持つアクセント
    2.英語が喋れない日本人の感覚を理解しにくい
    3.細かい文法の説明に欠ける

    【2】「英語が話せる」ってどんな意味?

    【3】ネイティブ講師はどの国の人?

    【4】ネイティブ講師から学ぶのが向いている人とは?

    【5】英会話レッスンはネイティブだけとは限らない

    【6】まとめ

1. ネイティブ講師から英語を学ぶメリット・デメリット

1)ネイティブ講師から学ぶ3つのメリット

1.ネイティブの正確な発音で学べる

世界中で使われる英語ですが、ネイティブ講師とのレッスンでは、英語を母国語とする人たちの本場の発音に直接触れることができます。

オンライン英会話などを通じて、日本にいながらもその自然な発音やリズムを聞き、自分が話した英語がきちんと伝わるかどうかを実感できるのは大きなメリットです。また、ネイティブ講師だからこそ、些細な間違いもしっかりとチェックしてくれるので、確かな英語力を身につけやすくなります。

2.ネイティブの持つ多様な語彙・フレーズを学べる

ネイティブ講師とのレッスンでは、ネイティブスピーカーの自然な言い回しや豊富な表現にたくさん触れることができます。

最初はすべて覚えきれなくても、何度も聞いていくうちに少しずつ記憶に残り、実際に自分でも使えるようになってきます。こうした生きた表現を身につけることは、実際の会話においても自信につながります。

3.常に変化する言語を見落としなく学べる

言葉は常に変化し続けるものです。ネイティブの講師は、日常生活の中で新しい表現や流行のフレーズに自然と触れています。なので、ネイティブ自身の日ごろ体験の中から、最新の言葉や言い回しも教えてもらえます。だからこそ、ネイティブ講師からは教科書には載っていない「生きた英語」を学ぶことができ、実際の会話でも自然な表現が身につきます。

2)ネイティブ講師から学ぶ3つのデメリット

1.ネイティブでもそれぞれ持つアクセント

ネイティブと一口に言っても、英語が話される地域や国によって発音やアクセントはさまざまです。地域によっては独特の強い言い回しや方言があり、場合によっては一部の人にとって馴染みがなかったり、あまり好まれないアクセントとして知られていることもあります。
初心者英会話にとっては、馴染みのない発音では少しハードルが高く、混乱してしまう可能性もあります。ネイティブといってもひとくくりにはできないのです。

2.英語が喋れない日本人の感覚を理解しにくい

英語が母国語の人は、小さいころから自然に英語を使っているため、話すスピードが早かったり、英語を勉強している、特に初心者の気持ちが分かりにくいことがあります。そのため、英語のレッスンでも、話すスピードが速すぎたり、理解が難しく感じることがあるのです。

3.細かい文法の説明に欠ける

英会話教室では、それぞれ講師を対象に「指導者としてのトレーニング」を行うことが一般的です。
ネイティブの講師は英語を自然に使いこなしていますが、文法のルールを細かく意識せずに使っていることが多いため、日本人の英会話初級者にとって大事な「英語の基礎ルール」をわかりやすく説明できない場合があります。

これは、例えば日本人が、普段意識せずに使っている「敬語の使い方」を、急に説明しようとすると、難しいと感じるのと似ているかも知れません。
こうした背景から、日本人講師によるレッスンの方が、予約を入れにくかったり、受講料が高めに設定されていることが多いようです。

2.ネイティブみたいに英語が話せるようになるには

「ネイティブのように」という言葉にどんな意味が込められているのでしょうか。ここを考えることが重要です。
よく「英語がペラペラになる」「半年で英語をマスターする」といったフレーズを目にしますが、ここで言う“ネイティブのように話せる”とは、自然な発音でスムーズに話し、複雑な単語や表現も使いこなす状態を指しているようです。ですが、このレベルに達するには一体どれくらいの時間が必要でしょうか?

もし幼少期から英語環境で過ごしていれば、確かにネイティブに近いレベルで話せるようになる可能性はあります。しかし、大人になってからでは、発音や流暢さでネイティブと同じレベルに到達するのは簡単ではありません。
なので、ここでいったん、「ネイティブのように話す」という考え方を少し変えてみませんか?

実は、英語を話す人の約80%は非ネイティブだと言われているのです。非ネイティブにとって英語は第二言語であり、コミュニケーションのための手段です。英語は、もともと「人と人をつなぐための道具」です。だから、英会話のいちばん大事な目的は「相手と意思を伝え合うこと」なんです。

英会話の真の目標は「コミュニケーション力」を高めることではないでしょうか。「ネイティブのように話す」というゴールを追い求めるだけでなく、英語を使ってコミュニケーションすることに重点を置いてみませんか?

英語の学習は単語やフレーズを覚えるだけでなく、それらを実際に使ってアウトプットし、繰り返し練習することが大切です。学び始めて1か月、3か月、半年、そして1年と少しずつ成長し、相手とスムーズに会話できるようになることこそが「英語を話せるようになる」ということです。

間違いを恐れず、継続的に練習していけば、そのうち必ず、自信を持って英語でコミュニケーションできるようになるのです。

3.ネイティブ講師はどの国の人?

一般的に、ネイティブ講師とは、英語が公用語として定められている英語圏の国出身の講師を指します。英語を母国語として話す国の出身者が含まれます。主な英語圏の国々としては以下の国々が挙げられます。
イギリス・アイルランド・アメリカ・カナダ・オーストラリア・ニュージーランド・南アフリカ

4.ネイティブ講師から学ぶのが向いている人とは?

ある程度英語力がある人には、ネイティブ講師とのレッスンが特に役立ちます。
ネイティブ講師は、英語中上級以上の方に向いています。

基礎ができていることで、自然な発音やイントネーション、ネイティブならではの表現にもしっかりついていけます。さらに、日常でよく使われる言い回しや、その国ならではの言葉の意味も学べるため、会話力を深め、より実践的な英語力を養うことができます。

5.英会話習得にはネイティブが最適とは限らない

世界の英語話者の約80%はノンネイティブで、日々英語でコミュニケーションをとっている、というお話をしましたね。。英会話教室やオンライン英会話でも、多くの日本人講師が、自分も英語を第二言語として学んできた経験を活かしてレッスンを行っています。

こういった講師と学ぶことで自信がついたら、次のステップとしてネイティブ講師を試してみるのも良いでしょう。また、費用の安いオンライン英会話なら、日本人講師をメインにしながら、ときどきネイティブ講師のレッスンを受けることも可能です。

6.まとめ

英会話は、ネイティブ講師だけでなく、日本人講師からも多くを学ぶことができます。むしろ、日本人講師は、初心者がつまずきやすいポイントや日本語の感覚を理解しているため、基礎を固めたい方にとって心強い存在です。

大切なのは、英語を使ってコミュニケーションする力を育てること。さまざまな講師と学び、自分に合ったスタイルで英語力を磨いていきましょう。

英語は、新しい世界や人とのつながりを作るための鍵です。自分に合った方法で挑戦し、失敗も成長の一歩として楽しみながら、理想のゴールに向かって進んでいきましょう。

それでは、これからも楽しい英語学習を。

See you !!