Messageごあいさつ

ドリルイングリッシュ代表 Satomi

はじめに

ドリルイングリッシュ代表のSatomiです。
英語力を身につけることは、新たな世界を発見できるだけでなく、その人の人生を何倍にも楽しいものにしてくれます。
ですが、大人になってから英会話を身につけるのは、決して簡単なことではありません。
教室の代表を務める私自身も、実は何度も英語学習をやめようと思ったことがあります。
だからこそ同じ日本人として、そして私自身の過去の経験から、英語学習で挫折した方や、英語に対して少し諦めの気持ちが出てしまっている方の気持ちが痛いほどわかるのです。
でも、英語は決して「無理なこと」ではありません。
なぜなら、私自身がその挫折や迷いを乗り越えることができたからです。
皆さんにも、そのチャンスは平等にあるのです。
私が感じているのは、「英語が話せるようになったから人生が広がった」というよりも、
“英語力を身につけたことで、新たな挑戦に踏み出す勇気が持てた”
そんな経験が、私の人生の中にたくさんあった、ということです。
英語を通じて出会えた人たち、繋がりを得られた学び。
その積み重ねが、今の私をつくっています。
ほんの少しでも英語力が身につけば、これまで避けてきたことにチャレンジしてみようとする視野がきっと広がっていきます。

英語は遠い存在だった過去

もうずいぶん昔の話ですが…。
学生の頃、それなりに英語を勉強してきた私ですが、大人になって英語が話せたかというと…まったくそうではありませんでした。
静岡ののどかな環境では、英語を話す機会なんてほとんどありません。
そんな私がある出来事に遭遇しました。
息子が3歳の頃、自宅近くのスイミングスクールに通い始めた時のことです。
たまたま知り合った“お母さん仲間”とお話ししていると、その方がこう言ったのです。
「私も主人も英語はできるので…」
その言葉に、胸がズキンとするような衝撃が走ったのを覚えています。
さっきまで親しげに話していた相手が、突然“すごい人”に見えてしまった。
その時の私にとって、英語や英会話は、まるで異次元の世界のような、遠い存在だったのです。

憧れの英語の世界に足を踏み入れる

その後ものどかな田舎暮らしは続き、英会話にふれることもなく、子育てに追われる日々が続きました。
そんな中で、あるきっかけが訪れました。
サッカーに熱中していた息子が13歳の時、イギリスへ留学することになったのです。
私は現地の先生と英語でメールをやりとりする必要が出てきて、さらには、息子がお世話になる現地の方との交流もあり、とうとう英語の世界に足を踏み入れることになりました。
あこがれていた英語の世界。
そこに入る「はっきりとした理由」が、私に与えられたのです。
平和な田舎暮らしの中で英語の世界に飛び込むには、やっぱりそれなりの大きな“背中を押すきっかけ”が必要でした。
そして私は、「駅前留学」の門をたたきました。
そこから、私の英会話学習生活が始まったのです。

駅前留学生活のはじまり

私の生活はがらりと変わりました。
肌身離さず単語カードを持ち歩き、英文を暗記して、NHK基礎英語をカセットに録音。
車の中ではひたすらロールプレイを繰り返し、知る限りの大手英会話教室に通いました。
レッスンのスケジュールを中心に毎日が回り、先生と少しずつ英語で会話ができるようになり、同じ教室の仲間との交流も楽しみのひとつになりました。
楽しかったな~~。
私の「駅前留学生活」は、その後もしばらく続いていきました。

英会話教室に通うメリット

今では、大人が英会話教室に通うメリットがインターネットでもたくさん紹介されています。
・日々の生活が豊かになる
 → 確かに。英語を理解することで、目にする情報の幅が広がります。
・脳の活性化につながる
 → 確かに。学びの時間が日常に加わることで、脳がしっかり動き始めます。
・一生続けられる趣味になる
 → 確かに。学生時代の勉強とは違って、大人の英語学習は楽しく続けられるのです。
どれも、私自身が実感してきたことばかりです。
私は間違いなく、これらのメリットを体験していました。

大きな落とし穴

…でも、そんな私にも「落とし穴」がありました。
イギリス留学をしていた15歳の息子が夏休みを利用し、寮生活で仲良くしている友達3人を連れて帰国することになりました。

私は息子の留学が始まったのをきっかけにこんな日が来ることを予想して、英会話の勉強を始めていました。
単語カードも、ロールプレイの練習も、駅前留学も…聞き流すだけのアレももちろん経験済みでした。
テレビ電話で毎日レッスンを受け、トークルームでグループトークにも挑戦したり、英会話教室は私にとって学生以来の学習意欲を掻き立てられるものでした。
熱心に勉強しましたが、英会話力の成長よりも講師の先生と英語で会話したり、グループレッスンの他のメンバーと話したり、そのこと自体が楽しくてそれはそれは充実した日々が続いたのでした。
とは言え、一番の目標は海外の人とペラペラ英語で会話することだったので、息子の3人を連れての帰国はその成果を試す絶好のチャンス、と言えるものでした。
息子は寮生活の合間によく電話で、この仲良し友達3人の話をよくしてくれていたので、私も彼らには会う前から親近感が湧いていました。
「みんな、寮生活はどうですか~」
「ハリーくん、息子をよく週末に招待してくれてありがとう!」
「ボブくん、バンドでの活躍をいつも息子から聞いているわよ~」
「イヴァンくん、いつも伊織に勉強のアドバイスをしてくれているそうね」
私は息子の母として、カッコよく英語で会話を繰り広げる予定でした。
でも、この思惑は彼らを迎える成田から静岡までの車の中で、早くも打ち砕かれてしまったのです。
成田の出迎えゲートで感動の初対面、私は彼らに
「Nice to meet you!」
と、ちゃんと言えました。
そして彼らも、なんか言った…。
とても礼儀正しく、多分名前を。
ハリーです、とか、ロブです、とかイヴァンです、とか。
車に乗ると彼らは楽しげに会話したり笑いあったり…。
初めのうちこそ私は聞き耳を立てていましたが、私は彼らが何を喋っているのか全く分からない…。
私はあんなに英会話を勉強していたのに…。
彼らが言うなにかを…
「グジュグジュ!」
みたいにしか聞き取れなかったのでした。
10日間の彼らのホームステイ。
ハリーくんはとてもやさしく映画で見たことのあるイギリス青年みたいで、私に話すときはゆっくり丁寧に英語を話してくれたので、私は申し訳ない気持ちになりついには日本語を喋って息子に通訳を促す始末でした。
この出来事のあと、私は肩の力が抜けてしまいしばらく英会話の勉強をやめてしまったのでした。
ネイティブの英語が、まったく聞き取れなかった…。
それまで「いつか話せるようになる」と夢見て頑張ってきたのに。
私は一体、何をしてきたのだろう、と愕然としました。
そして、気づいたこと…。
それまでの私は、“英語を日本語の枠組みの中で”学んでいたのでした。

ドリルイングリッシュの目指すところ

日本語は、言葉自体に意味を持っています。
でも英語は、文の中に「主語」+「動詞」という2つのパーツが必ず必要です。
ドリルイングリッシュでは、この英語のしくみをきちんと理解することに重点を置いて、繰り返し「話す」練習を行います。
「自分の知っている英語を使って、相手に伝える」
その土台をつくるところから、始めていきます。
大切なのは——
1割の理解と、9割の反復練習!!
頭に思い浮かべたことを、すぐに英語で表現してみる。
それを日常生活の中でも繰り返してみる。
この“英語で話す習慣”がついてくると、いつの間にか、あなたも英会話ができる人になっているはずです。
そんな人が、ひとりでも増えてくれたら——
それが、ドリルイングリッシュの目指すところです。