残念な結果に終わった息子の帰国

息子が14歳の頃、
留学していた学校の寮の仲良し3人友達を連れて
夏休みに帰国することになりました。

そういうこともあるだろうと思い、
私は息子が留学を始めてから、
英会話の勉強を始めていたのでした。

息子はこの3人の友達のことを
時々電話で話してくれていたので、
私も彼らに会う前から親近感を持っていました。

あんなに熱心に英会話教室で勉強したのだから、
と、私は息子の母親として、
カッコよく彼らと英語で会話を繰り広げる予定でしたが、
その思惑はまったくもって大外れで、

私は彼らの英語をほとんど理解できず、
結果的に彼らとスムーズにコミュニケーションをとるために、
息子に通訳をお願いする、という残念な結果に終わったのでした。

りえこ先生のレッスン

この事件以来、英会話の学習意欲を失ってしまった私は
少し目先を変えようと思い、
息子が学校でお世話になるテューターの先生や、
休み中の滞在先のガーディアンさん、
息子を週末に家に招待してくださる友達のお母さんとの
メールのやり取りを頑張ってやってみようと考えました。

友人が紹介してくれた英会話講師のりえこ先生に
メール内容の添削をお願いすると、
快く引き受けてくださいました。

毎週のように自分で作文した英文を
りえこ先生に見てもらい、
英語のメールを出すと、
出しただけ相手の方からお返事が返ってきました。

英会話教室も楽しかったけれど、
りえこ先生は、気長に私の英作文に付き合ってくださったので、
この経験もやりがいがありました。

テューターさんからは息子の学業の様子を、
ガーディさんからはサッカーチームでの活躍を、
ハリーくんのお母さんとのやり取りでは
イギリスの日常生活の様子が垣間見られて、
とてもわくわくしました。

英語は日本語と違う

英作文は、私が相手に伝えたい内容をまず日本文で考え、
それを何とか自分なりに英文にしてみて
りえこ先生に直してもらう、というやり方でした。

「それを伝えたい場合、英語ではこういう言い方はしないのです。
それでは伝わりません。遠回しに言ったら相手は理解できないんですよ。」

情緒をはらんだ美しい文章が私のモットーなのに
日本語を作る段階で私の作文は失格でした。

毎回毎回心が折れながらも、何とかメールの送信ができ、
返信があると「これのここの部分、どういう意味ですかね??」
と聞く私に
りえこ先生はよく苦笑いしていました。

深い意味なんてないのです。英語は日本語と違うのだから・・・。